一般質問令和元年6月13日定例会

2019/06/13

質問項目

答弁 >>

質問

北沢地域に保育園や地域密着型高齢者施設の整備について

 通告に従い質問します。

 初めに、北沢地域に保育園や地域密着型高齢者施設の整備を求め質問します。

 保育待機児は地域偏在があり、北沢地域は大変深刻な状態です。北沢一丁目にある、ある認可園から、兄弟加算ポイントがありながら、兄弟が入園できない事態が多数あると伺いました。

 待機児童数が発表されましたが、北沢地域は百五十四人、二番目の世田谷地域が百三十七人、砧地域七十七人、玉川七十六人、烏山二十六人と、北沢地域の厳しさがわかります。

 保育課が発表している地域別保育施設整備優先度の地図、ここにお持ちしました。これは地域ごとに保育園の必要度が書いてありますが、この北沢の地域はもう真っ赤になっています。この地域の整備のおくれ、これは一目瞭然です。

 高齢者施設についても、第七期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中で、在宅生活を支えるための地域密着型サービスの基盤整備の目標が掲げられており、地区を生活圏域として、二〇二五年を見据え、全ての地区に地域密着型特養ホームかグループホーム、また、介護・看護、小規模多機能居宅介護などを整備する方針です。しかし、これも地域偏在があり、北沢地域の整備がおくれています。

 地区ごとの整備状態、区では地図にしていないので、自分で地図に落としてみました。これは地区ごとに小規模特養とグループホームが整備された地区には斜線を入れてつくりました。ちょうどこの北沢の地域が空白になっているのがわかります。高齢者の施設でもここが白くなっています。高齢者の施設でも北沢の地域のおくれは一目瞭然です。

 共通しているのは土地の確保が困難だということです。しかし、地域には使われていない公有地があり、その活用を進めることを求めます。

 代沢三丁目の代沢せせらぎ公園の隣の郵政宿舎は、ここ数年、空き家の状態が続いてきました。約二千三百五十平米、都市計画公園に指定されている場所です。四月に解体工事が始まり、売却の予定だと聞いています。

 区がこの土地を確保して、保育園を整備することを求めます。都市計画公園である蘆花恒春園や祖師谷公園で保育園を整備しています。区の見解を伺います。

 代沢一丁目の会計検査院の公務員住宅跡地も今後の用途は決まっていません。約六千二百平米の広大な土地です。高齢者施設や保育園を整備するために活用できないでしょうか。全体を取得することが困難ならば、分割して一部を取得することはできないか、国と交渉するなど土地確保の努力をするべきです。

 北沢地域での保育園や高齢者施設整備のために、まず公有地の確保に最大限努力すべきです。見解を伺います。

高齢者や障害者に配慮した信号機の整備について

 次に、高齢者や障害者に配慮した信号機の整備について質問します。

 世田谷線若林駅近くの環七と世田谷線が交差するところの横断歩道は、高齢者が青信号の時間が短過ぎて渡り切れず、環七の中央分離帯で立ち往生してしまうことがあると問題になっています。私もその場所に立ってみましたが、狭い中央分離帯で大型車もたくさん目の前を通り抜けていき、大変恐怖を感じました。

 この間、地域の方が警察に信号時間の延長を要請したところ、試験的に二秒、青信号を延ばすという回答がありました。しかし、交通に影響が出れば、直ちにやめるとも言っています。一時的な試験で終わることなく、恒久的な対策がとられることを求めます。青信号の時間延長の措置を恒久的に継続するよう、区からも交通管理者に要請することを求めます。

 昨年十二月、JR駒込駅そばの交差点で、視覚障害者がワゴン車にはねられて死亡する事故がありました。この交差点には音響式信号機が設置されていましたが、事故のあった早朝は音が鳴りませんでした。多くの音響式信号機が、夜間や早朝、音が鳴らない設定となっており、全国の障害者団体が二十四時間対応などを求めています。

 視覚障害者はラッシュを避けるために早朝や夜間に通勤している人も多くいると聞いています。誘導の音がなければ、周りの人の足音や車の音を頼りに判断するしかなく、夜間は歩く人や車の数も減り、一か八かの思いで信号を渡っているといいます。

 区内の音響信号機の設置状況は七十三カ所、音の設定は、梅ヶ丘駅前など、障害者の要請で二十四時間対応になった場所もありますが、そのほとんどが朝七時から夜八時まで、中には午後五時以降、音が鳴らないものもあります。

 ユニバーサルデザインのまちづくりの観点から、区として高齢者や障害者に配慮した信号機の設置や音の出る時間の延長などを警察に要請し、進めることを求めます。音響信号などの設置状況や時間設定の現状と今後の取り組みを伺います。

保育園などの園外活動での安全確保について

 次に、保育園などの園外活動での安全確保について質問します。

 大津市でのお散歩で信号待ちをしていた保育園児に自動車が突っ込み、十六人が死傷するという痛ましい事故に対し、保護者や園職員からは人ごとではないとの声が寄せられています。保育士さんの話では、道が狭く、ガードレールや路側帯もないところが多い、保育士一人で四人の子と手をつなぎ引率するが、幼児はみずから危険を避ける行動をとることができないので、常に緊張している、こういうお話を伺いました。

 区は待機児対策として、低年齢児の園庭のない施設整備を進めてきました。区内の公園は、このため二、三カ所の園が集まり入り切れず、別の場所を求めて移動する、公園難民と呼ばれる状態となっています。安全確保のためのハード面の整備が必要です。ガードレールなどの設置や信号機等の新設、歩車分離、歩道の確保など有効な対策を推進するべきです。しかし、区は具体的な要望があれば検討するというだけで、計画的な整備方針などは聞こえてきません。

 地域や保育現場から具体的な声は上がっています。例えば等々力八丁目公園そばの交差点へのガードレール設置、区立大蔵保育園前の水道道路を横断する横断歩道への信号設置などです。土木所管の対応を求めます。

 大津市の事故を受け、警視庁から保育所等に危険箇所の通知や合同点検への参加を求める通知が出されました。しかし、対応は園任せになっており、合同点検も呼びかけられていません。

 ある地域園長会では、警察への要望をまとめようと自主的な取り組みが始まっていると聞いています。子どもの安全を守ることは保育の質の基本であり、区として小学校の通学路のように責任を持って取り組む必要があります。保育所管が窓口となり、合同点検の実施や、各園からの情報を集めること、まちづくりや土木所管、警察などとの連携を図って安全確保の取り組みを進めることを求めます。

 そして、それを行うための体制を構築することが求められます。危機を感じている現場の保育士さんたちの声に耳を傾け、区が一歩踏み込んで横断的な体制をつくり、関係機関との情報共有や連携に力を注ぐべきと考えますが、区の見解を伺います。

公文書管理条例について

 次に、公文書管理条例について質問します。

 公文書管理条例骨子案が示されました。条例の目的として、公文書を区民の共有財産、そして民主主義の根幹を支えるものと位置づけ、知る権利の保障、区民への説明責任を果たし、区政運営の透明性を確保するとしたことは重要です。自治の推進と独自性のある自治体経営の確立をうたった行政経営改革の視点に、自治の推進と情報公開、区民参加の促進の具体化としての公文書管理条例に期待します。

 条例の目的を達成するために、条例の対象とする公文書の範囲が重要です。私的に作成されたメモや電子メールの扱いをめぐっても、行政の意思形成過程を示す重要な文書が公文書や公開の対象ではないなどといって隠されたり廃棄されたりということが問題となっています。恣意的な運用を避けるためのガイドラインをつくることはよいと思いますが、公文書の範囲について組織的な運用に該当するものは、実質的に組織が共有した情報を記録したものをより広く捉えるべきです。見解を伺います。

 意思形成過程が適正に記録され、区民に共有されることが、区政運営の透明性を確保し、区民の知る権利を保障し、住民参加を進める上でも重要です。会議が自由な発言のためなどの理由で非公開になると、そこでの記録も非公開となり、意思形成過程を区民が共有できないことになります。重要な意思形成にかかわる会議は原則公開とすべきです。見解を伺います。

 国の公文書管理では、保存期間一年未満の文書はファイルの登録なども行われず、文書が存在したかどうかの記録も残されません。一年未満の保存期間を原則つくるべきではありません。例外的なものを認めるガイドラインも、公文書の作成、廃棄について恣意的な運用を避けるためのルールとすることが必要です。見解を伺います。

 以上で壇上からの質問を終わります。

答弁

宮崎 副区長

 私からは、公文書管理条例につきまして、三点御答弁申し上げます。

 最初に、公文書の範囲についてでございます。仮称世田谷区公文書管理条例を制定いたしまして、公文書を区民共有の知的資源として適切に管理していくに当たり、公文書の範囲を恣意的な判断により狭く解釈することがあってはならないと認識しております。

 国を初めといたしまして行政機関におきまして、公文書の定義の一つである組織的な運用を狭く解釈し、本来公文書として開示請求の対象としなければならない文書を存在しないと判断した例や、一定期間保存することが望ましいと考えられる文書を保存せず廃棄した例に疑義が生じることなどが報道されております。

 不適切な取り扱いを防ぎまして、職員の恣意的な判断や職員間の判断に差異を生じさせないよう、公文書として位置づける文書の具体的な例示をガイドラインで定めてまいります。

 続きまして、意思形成過程の公開の関係でございます。

 区では、情報公表、提供の充実を図る一環といたしまして、情報公開条例施行規則を改正いたしまして、平成二十六年度から区の重要な施策に関する庁内会議の会議録を原則公開としております。

 お尋ねの重要な意思形成にかかわる会議を原則公開すべきとの御質問でございますけれども、会議録の中には、会議の性質上、傍聴を認めず非公開としているため、会議の詳細な発言内容は公開せず、会議出席者や議事概要等を公開しているものや、委員の自由闊達な意見交換を阻害されるおそれがあることから、発言者名を記載していないものなど、さまざまなものがございます。

 会議自体の公開や会議録の内容の充実につきましては、区政の透明性や説明責任を果たし、参加と協働の区政を実現するという公文書管理条例の趣旨や目的を損なうことがないよう、説明会や研修などを通じ周知し、区民共有の知的資源となるよう努めてまいります。

 三点目でございます。恣意的な運用を避けるためのルールづくりについてでございます。

 公文書管理条例の骨子案では、処理に係る事案が軽微なものである場合を除き、職員に文書の作成義務を定めることとしております。また、経緯を含めました意思決定に至る過程並びに事務及び事業の実績を合理的に後づけ、または検証することができる文書に関しましては、必要な期間保管、保存してまいります。

 その中で、本来保存すべき文書が短期間で廃棄されることがないよう、保存期間が一年未満の文書につきましては、ガイドラインで具体例を示し、より限定的に運用してまいります。

 さらに公文書の廃棄につきましては、第三者機関であります仮称公文書管理委員会を設置いたしまして、保存期間が一年未満の文書からを対象に、保存期間の見直しを含め、廃棄判断の適否に対しまして、廃棄の前に意見を聞くこととしております。

 以上でございます。

中村 政策経営部長

 私からは、北沢地域の保育園、高齢者施設の整備に関連して、二点御答弁いたします。

 まず、代沢せせらぎ公園に隣接する郵政宿舎についてです。この土地は、国家公務員共済組合連合会が所有し、郵政省に貸与している約二千三百五十平米の土地であり、現在は解体工事が進められております。

 区は、共済組合連合会からの売却に関する情報提供を受け、当該地が都市計画公園の未開設区域に位置づけられていることから、代沢せせらぎ公園の拡張用地として取得の要望を提出したところです。今後、当該地の取得に向けて具体の調整を進めてまいります。

 この件について、保育所の設置の御提案をいただきましたが、北沢地域の保育需要は承知をしておりますので、現段階では連合会との調整を進める段階ではございますが、保育所設置の可能性については追求をしてまいります。

 次に、代沢一丁目の会計検査院池ノ上宿舎についてです。

 こちらにつきましては、敷地の一部が都市計画道路の計画線上にあること、また、敷地内の高低差が大きいことなど、敷地活用についての課題が多く、一部活用も含め要望を行っておりません。当該地について、国は個別に活用方針を定めることとして、現在も処分が保留されており、区といたしましては、当該地を通る都市計画道路の整備の進捗や周辺道路との接道状況等を見定めてまいります。

 北沢地域は、保育園や高齢者施設の整備を計画的に進めてまいりましたが、宅地化が進んでいること、また、商業施設が集積している地域も多いことから、用地の確保に苦慮している状況にあります。

 今後も引き続き当該地域における不動産の情報を積極的に把握し、施設整備の促進に向けて、関係各部とともに全力を挙げてまいります。

 以上です。

関根 土木部長

 私からは、二問についてお答えいたします。
まずは環七にある横断歩道の青信号時間の恒久的延長についてです。
御質問の都道環状七号線の横断歩道は、東急世田谷線の踏切の両側にあり、日ごろから歩行者など多くの方に利用されています。

 環状七号線など幅員の広い車道を渡る横断歩道では、高齢者や障害のある方などから途中で信号が赤に変わってしまうとの相談が区に寄せられることもございます。
横断歩道の青信号時間は、横断歩道の延長一メートルにつき一秒で計算したものに利用状況などを考慮した猶予時間を加算するなど、横断歩道ごとに設定すると、交通管理者である警察より聞いております。

 区といたしましては、警察などへ今回の要望を申し伝え、関係機関による検討が進むよう働きかけてまいります。

 次に、等々力八丁目公園そばの交差点へのガードレール設置などについてです。

 御質問の等々力八丁目公園近傍など、区道へのガードレール設置につきましては、設置の条件と必要性を確認し、また、地元の方々の御意見を確認した上で対応してまいります。

 また、区立大蔵保育園前の横断歩道への信号機の設置につきましては、所管である交通管理者の成城警察署に申し伝えます。

 以上です。

畝目 都市整備政策部長

 私からは、音響信号の設置状況等について御答弁申し上げます。

 音響式信号機は、歩行者用信号機が赤から青に変わり道路が横断できることを、視覚障害者にお知らせするため誘導音を出す装置がついている信号機で、区といたしましても、安全安心のまちづくり、ユニバーサルデザインの観点から、音響式信号機の普及は必要であると考えてございます。

 警視庁によりますと、平成三十一年三月時点で、区内における音響式信号機の設置状況や時間設定は、議員のお話にございましたとおりでございまして、区内七十三基、作動時間は主に七時から八時となってございまして、深夜の時間帯を含め二十四時間誘導音の作動は、近隣住民の御理解も必要になると考えられます。

 こうした中、今年度、世田谷区視力障害者福祉協会の要望等を踏まえ、「うめとぴあ」周辺の信号機を実験的に新たに四カ所を二十四時間対応とし、今後も継続していく予定であると聞いてございます。

 区といたしましては、引き続き世田谷区視力障害者福祉協会などとも連携しながら、交通管理者に誘導音の作動時間延長について働きかけてまいります。

 以上でございます。

知久 保育担当部長

 私からは、保育園のお散歩等に対する安全確保に向けて、関係機関等と横断的な協力体制を築くべきについて御答弁させていただきます。

 子どもたちの健やかな育ちを支援する上で安全安心な地域づくりは大変重要であり、行政、施設、家庭、地域が安全安心に関する情報を共有し、しっかりと連携することが不可欠であると認識しております。

 保育所等におけるお散歩時等の移動経路は、危険箇所や交通量、道路の状況等を検証した上でルートを決定するとともに、各施設が把握した危険箇所等の情報は、近隣の保育所間で共有を図ることとしています。また、保育所から区へこうした情報が寄せられた際には、できるだけ速やかに危険個所を改善していけるよう、警察や関係所管等と連携し取り組んでまいります。

 また、区は認可保育園を対象にリスクマネジメント研修を平成二十三年度より実施しており、保育士の危機管理能力の向上に取り組んでおります。

 引き続き子どもの安全確保に向け、関係所管との連携のもと、お散歩時や登園時のさらなる安全確保に努め、保育の質を守るための公的責任を区がしっかりと果たす取り組みやその体制、仕組みの構築に向けて検討をしてまいります。

 以上です。

中里光夫 議員

 保育の安全の確保の問題ですけれども、警察からそれぞれに情報を寄せてほしいとか、合同訓練があったら参加してほしいって、各園に通知も行っているわけで、急いで情報も集め対策をとってほしいということと、それから、やはり区として責任を持って保育の質を守っていくということですから、そのための体制をしっかりと構築していただきたいということを要望して、質問を終わります。

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